この資料は「出葉がこのように訳す」と決めたという意味もある。
il terremoto などの il は定冠詞(英語の a, the に相当)するので、検索などの際にはそれを除外したほうがよい。
地震(じしん)
il terremoto, il sisma
「前者のほうが科学的なニュアンスがある」とか、「文章語である」といった意見もあったが(情報源は複数のイタリア人の友人である)あまり違いはないという意見が大多数だった。ただ、強いて言えば sisma は「震災」というニュアンスがあり、地元紙に使われる傾向にある。 terremoto は全国紙に使われる傾向にあるが、一概には言い切れない。
津波(つなみ)
il maremoto, lo tsunami
前者は英語の tidal wave (潮の満ち引き)に相当するといった意見が多く(情報源は複数のイタリア人の友人)特に「災害」といったニュアンスはないという。イタリア語版Wikipediaでは、「津波」の意味で maremoto を使っているが、もっぱら報道などでは日本語の tsunami が使われているように思われる。 tsunami のほうが「破壊的」で「規模が大きい」という。
台風(たいふう)
il tifone
日本語の「台風」の訳語からと言われている。
洪水(こうずい)
l'alluvione ※ l'alluvione は定冠詞なしだと alluvione となる。
死者(ししゃ、死んだ人)
morti
けが人(けがにん、けがをした人)
feriti
行方不明者(ゆくえふめいしゃ、いる場所がわからなくなった人)
dispersi
犠牲者(ぎせいしゃ、死んだ人)
il bilancio
il bilancio delle vittime 犠牲者の数(英語の death toll に相当)
被災者(ひさいしゃ、災害の影響を受けた人)
le vittime
災害の被災者
le vittime del disastro
地震の被災者
le vittime del terremoto
地震の被災者(じしんのひさいしゃ)
i terremotati
前項の le vitteme del terremoto は直訳過ぎて、また少々うざったいので、あまり使われていない。
ラクイラ地震の被災者
i terremotati aquilani
※aquilani は aquilano/a (「住民の呼称」)の複数形
イタリアには「住民の呼称」というものがあり、例えば「大阪に住む人」を「大阪人」、「東京に住む人」を「東京人」と呼ぶようなものが(日本語では少々違和感があるが)どの地域にも存在する。それは日本語版Wikipediaに記載がされている。
復興(ふっこう)
la ricostruzione
直訳は「再建」であり、英語の reconstruction に相当する。その他の語彙はイタリア語ではあまり使われていない。
イタリア市民保護局(いたりあしみんほごきょく)
Dipartimento della Protezione Civile、または単にProtezione Civile
災害時などの「防災」
イタリア国立地球物理学火山学研究所(いたりあこくりつちきゅうぶつりがくかざんがくけんきゅうじょ)
Istituto Nazionale Geofisica e Vulcanologia, 略称: INGV
イタリア赤十字社(いたりあせきじゅうじしゃ)
Croce Rossa Italiana, 略称: CRI
イタリア消防局(いたりあしょうぼうきょく)
Vigile del fuoco
ラクイラ地震
terremoto dell'Aquila (del 2009)
イタリア中部地震
terremoto centro italia (del 2016)
2009年4月6日
6 aprile 2009(6 apr 2009とも訳される)
2016年8月24日
24 agosto 2016 (24 ago 2016とも訳される)
午前3時32分
ore (0)3:32
午前3時36分
ore (0)3:36
1年、2年、3年……
un anno, due anni, tre anni...
※「ラクイラ地震」および「イタリア中部地震」と呼ばれる地震は厳密には1通りではないので、カッコ内で年を書くことがある。